長崎 西彼杵半島 外海
1 「論語」ゆっくり味わいたい中国の古典
『朋あり。遠方より来る。亦た楽しからずや。』
[宮崎市定 現代語訳論語 岩波現代文庫]
2 「古事記」旅に出たくなる、面白い日本の古典
『倭は国のまほろば たたなづく 青垣 山隠れる 倭しうるはし』
[岩波文庫]
3 「沈黙」ゆっくり考えたい小説
『加津佐、口之津から島原をつなぐ海岸線を廻るたび、いつも余りに美しいこの山河に流れたおびただしい切支丹の血のことを考えざるをえぬ。』
[遠藤周作 切支丹の里 中央文庫]
4 「万葉集」同感する万葉の歌人
『言はむすべせむすべ知らず極まりて貴きものは酒にしあるらし』
[新訓万葉集上巻 342 岩波書店]
5 「明暗」考えさせられる漱石
『する事はみんな自分の力でし、言う事は悉く自分の力で言ったに相違なかった。』
[夏目漱石 p11 岩波文庫]
6 「唐詩選」若い頃の気分
『人生意気に感ず 功名誰か復た論ぜんや (魏徴)』
[唐詩選 上 岩波文庫]
7 「仰臥漫録」尊敬する人
『「秋一室払子のひげの動くなり.....」...すべてが朗然として一塵をとどめぬ居士の心胸の産物だからであろう。』
[柴田宵曲 評伝正岡子規 岩波書店]
8 「夕焼け」気持ちが明るくなる詩
『やさしい心に責められながら、娘はどこまで行けるだろう』
[吉野弘詩集 ハルキ文庫]
9 「フーコン戦記」学び、伝えたい小説
『フーコン谷地は東西の幅、広いところは七十キロ、狭いところは二十キロだというが、』
[古山高麗雄 p58 文春文庫]